プレミアムなフライデー

 最近当店の前にあるキャバクラがお昼から営業しているが、どんな人が平日の昼キャバを利用(享受?)するのかと興味を持っていたが、いまだにお店に入っていく人、そして出てくる人を見かけたことがなかった。しかし、今日は「ど~もありがとうございま~す」と客を送る女の子の声が少なくとも3回、2時間ほど仕込みをしていた私の耳に聞こえてきた。その際すかさず窓の外を見ていると、いずれも男性(当たり前か)、働き盛りの20代後半~40代と見られる一人客。

 金曜日に休みの職業は多いのかな、あるいは年度末に有給を消化しなければいけない事情があるのかなどと考えていると、そういえば今日はプレミアムフライデー。前のキャバクラは見事にプレミアムフライデーのニーズを掘り起こしたのだろうか?


 極小の飲食店ではあるが、私も一応は経営者。近所の店が成功しているのを指をくわえて見ているわけにはいかないと、早速「プレミアムフライデー」をグーグル検索。

 関ジャニがナビゲーターをつとめる公式ページ(たぶん)にアクセス。「月末金曜,咲かせましょう」とあり、プレミアムフライデーの楽しみかた(お金の使い方)が何パターンか紹介されている。意地悪な見方をすれば国民を軽躁状態にし、「とにかく何も考えずにお金をパァっと使いましょう、どう使っていいかわからなければこのマニュアルを参考にしてください」と言っているようだ。きっと首謀者は、あぶく銭が舞い込んできたときの(そういうときも確かに軽躁状態だな)お金の使い方をプレミアムフライデーにおける消費活動の理想としているのだろう。キャバクラに行くなんてまさにお手本のような消費行動なわけだ。


 では当店に迫られる経営判断、プレミアムフライデーにおけるマーケティング戦略は?・・・そういった軽躁状態についていけないお客様のためにいつも通り頑張りたいと思います。